どうしてするの？💡

不規則抗体は自分に対しては無害ですが、輸血された他人の赤血球に結合して破壊することがあるため、輸血の際は抗体が結合しない血液が必要になる場合があります。また、妊婦さんが持つ不規則抗体が、胎児に貧血などの症状を起こす可能性がある抗体の場合は、その抗体の強さを定期的に検査する必要があります。もし抗体価が上昇してきた場合は、胎児が貧血などを起こす確率が上がるため、定期的に胎児の状態をチェックします。

どうやってするの？💉

不規則抗体検査を行うには採血が必要です。採血の注射が苦手な方も中にはいるかと思います。妊娠中は採血をすることがしばしばあるので、不安や緊張を感じないように採血される方の腕を見ないようにしたり、採血から気をそらし何か趣味や好きなことを考える、また深呼吸してリラックスするなど、採血するたびにストレスを抱え込まないようにしましょう。

Billy豆知識👩‍⚕️ : 

「不規則抗体」 について詳しく教えて！

ABO式の血液型は、A型の人は抗B抗体、B型の人は抗A抗体というように、自分自身の赤血球とは反応しない抗体を血液中に持つという「ランドシュタイナーの法則」に従って4つの型に分けられています。抗A抗体、抗B抗体のように法則に従った抗体を「規則性抗体」というのに対し、抗D抗体や抗E抗体など、ABO式血液型以外の血液型に対する抗体を、総称して「不規則性抗体」といいます。

不規則性抗体は生まれつき自然に持っている場合と、輸血🩸や妊娠で免疫されて作られる場合があります。不規則性抗体を持つ人に、その抗体が反応する血液型の赤血球を輸血してしまうと、輸血した赤血球が破壊されてしまい、溶血性貧血などの重大な副作用を引き起こしてしまいます。その他にも、妊婦さんの血中にIgG型の不規則性抗体があり、赤ちゃん👶🏻が対応する血液型である場合、その抗体は胎盤を通過して赤ちゃんの赤血球を破壊してしまい、その影響により赤ちゃんがむくんだり貧血になったりすることがあります。