どうしてするの？💡

GBSとは、体内に住み着いている常在菌のうちの一つとなり、主に女性の腟や直腸、膀胱、肛門の周りなどに常在しています。成人女性の3人に1人は菌がいると言われているほど、多くの女性に常在しているGBSですが、健康な大人であれば病気の元となるようなことはありません。ですが移行抗体がなかったり、あるいは少ない生まれたての赤ちゃんにとっては、とても危険な細菌なのです。もし、赤ちゃんに感染してしまうと「新生児GBS感染症」を引き起こしてしまい、発症すると死亡率も5~10％と非常に重篤となります。

そのため、産道感染を防ぐために妊娠33～37週頃にGBS検査を行うよう勧められています。

どうやってするの？💉

GBS検査は、腟口や肛門の周囲を検査専用の綿棒でこすり、検体を培養してGBSという細菌がいるかどうかを調べます。この検査は、お産の際に赤ちゃんへの産道感染を防ぐことを目的としているため、妊娠後期に入り出産予定日前である、妊娠33～37週頃にGBS検査を行うよう勧められています。

Billy豆知識👩‍⚕️ : 

もし検査で陽性となってしまったら？

もし、GBS検査で陽性反応が出てしまっても、実際に生まれた赤ちゃんに「新生児GBS感染症」が発生してしまう割合はほんの1％ほどで、ほとんどの妊婦さんは抗体を持っているため、その抗体が赤ちゃんにも移行し赤ちゃんへの感染を守ってくれます。ですが中には、抗体がなかったり低い妊婦さんもいるので、そういった人の場合は、赤ちゃんへの感染率も高くなってしまいます。抗体の有無や高さを調べる検査もありますが、検査結果が出るまで時間がかかってしまい、また費用面でも自己負担💰となるため負担が大きくなるので、検査は省略し赤ちゃんへの感染予防の治療をする病院が多いです。

「新生児GBS感染症」は、お産の際に赤ちゃんが産道を通過するとき、産道にいるGBSが喉や鼻から体内に入り起こります。代表的な症状は、肺炎や敗血症、髄膜炎などです。髄膜炎は後遺症が残る場合もあり、新生児GBS感染症が発症すると、短い時間で容態が急激に悪くなったり、急変してしまい最悪の場合赤ちゃんの命を奪うこともあるので、予防と対策がとても重要な感染症となります。

また、検査で陽性になったからといって必ず「帝王切開」になるといったことはありません。ですが、もし予定帝王切開にてお産を行った場合は、赤ちゃんへのGBS感染リスクを心配する必要はなくなるでしょう。ですが、経腟分娩を一度試みたのち、何らかの理由で途中から帝王切開になったケースは、感染の可能性がないとは言い切れないため、抗生物質の点滴💉を行い治療を行います。