お腹の赤ちゃんは、へその緒を通じて妊婦さんから酸素と栄養を補います。妊娠中に妊娠さんが食べたものは、そのまま赤ちゃんの栄養となり、健康や成長に大きな影響を与えます。なので、妊婦さん🤰🏻自身と赤ちゃんの健康のためにも、量より質を重視したバランスの良い食事を取ることが大切です。赤ちゃんが妊婦さんから直接栄養をもらうのは、胎盤が完成する妊娠5ヶ月頃からです。それまでは卵黄から栄養を補っているので、つわりや妊娠初期の体調不良で食事をしっかり摂れなくても不安がらないでください。妊娠中に気をつけたい食事のポイントについてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください🤲🏻

妊娠中積極的に食べた方がいい食べ物

✔ 鉄分が豊富な食材

鉄分はヘモグロビンを作る栄養素で、妊娠中は鉄分がおなかの赤ちゃんに大量に運ばれるため、妊婦さんは常に貧血になりやすいのです。また妊娠後期は、出産に備えて血液量🩸が増えるのでより多くの鉄分が必要となります。妊娠中だけではなく産後、授乳時期にも貧血を起こしやすいので、妊娠中からの貧血を予防するよう鉄分を多く含む食材を積極的に摂りましょう。妊娠前に必要な鉄分の推奨摂取量は一日約6.5mgですが、妊娠初期には9.0mg、妊娠中期から後期にかけては16mgまで増加します。鉄分が多い食材には牛肉、レバー、あさり、かつお、納豆、小松菜、ひじき、ほうれん草、切り干し大根などがあります。ビタミンC🥝を含む食品を一緒に摂取し、鉄分の吸収をよりアップさせましょう。

✔ 骨を強くするカルシウム

カルシウムは、健康な歯や骨🦴を作るために必要な栄養素です。おなかの赤ちゃんの骨を作るにも大事な栄養素となり、妊娠中カルシウムが不足すると妊婦さんの歯や骨にある体内カルシウムが溶け出し、赤ちゃんの栄養素として使われます。なので妊娠中カルシウムの摂取は、妊婦さんの骨密度や骨の健康のためにも大切なのです。妊婦さんのカルシウムの推奨摂取量は一日650mgで、カルシウムが多く含まれている食材は牛乳🥛、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、大豆製品、海藻、小魚、小松菜等などがあります。

✔ 葉酸が豊富な緑黄色野菜

葉酸はビタミンＢ群の水溶性ビタミンで、赤ちゃんが成長する際に必要な赤血球の形成補助と、赤ちゃんが大きくなる時の細胞分裂に必須です。神経管の先天異常の発症リスクを低下させる効果もあるため、妊娠を準備しながら、または妊娠初期に摂るよう医師🧑🏻‍⚕️から勧められる栄養素でもあります。成人女性の一日の摂取推奨量は約240㎍ほどですが、妊娠中は480㎍と約２倍の摂取が必要です。葉酸が多く含まれている食材は鶏卵や鶏、ほうれん草、ブロッコリー、納豆などがあります。

妊娠中には禁止 & 控えた方がいい食べ物

✔ アルコール

普段身近な食べ物の中には、妊娠中に注意すべき物もたくさんあります。特にアルコール🍺は赤ちゃんの成長や発達に悪影響を与える可能性がかなり高いため、妊娠中は控えることを推奨されています。流産や早産のリスク、奇形、胎児発育遅延、中枢神経障害の発生など様々な悪影響を与えるので妊娠が分かった時点でアルコールの摂取は必ず控えましょう。

✔ リステリア菌を含んでいる生もの

食中毒を引き起こすリステリア菌🦠は、胎盤を通しおなかの赤ちゃんへも感染させ、流産や早産のリスクを高めることがあります。生ハムなどの生肉やお刺身、ブルーチーズなどの非加熱のチーズ🧀などに含んでいることが多いとされています。加熱する調理法の場合は危険性が低くなるので大丈夫ですが、なるべく妊娠中にはリステリア菌を含んでいる可能性のある食べ物は控えましょう。また食中毒を誘発する可能性がある生肉やお刺身なども十分注意しましょう。

✔ カフェイン

コーヒーや、さまざまなお茶に含まれているカフェイン☕は赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があります。世界保健機構（WHO）では、妊娠中一日に摂取するカフェインの量は300mgで、カップの大きさによって容量が異なりますが、1日1～2杯に控えたり、カフェインレスに切り替えて楽しむなど心がけましょう。

✔ 水銀を含む魚類

水銀を含む魚を妊婦さんが摂取してしまうと、赤ちゃんにもその成分が届いてしまい、中枢神経の発達に影響を与える可能性があります。魚類はタンパク質やDHA,カルシウムなどが豊富な食材ですが大量に摂取することは控えましょう。水銀を含む魚🐟はキンメダイ、メカジキ、クロマグロ、本マグロ、キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、メバチなどです。